カリナ「捨てられた子犬のウィンターを拾った話」(Aespaウィンター×カリナの小説・WinRina)

Aespa

チャプター6(夢)

カリナとエリは帰宅するとすぐにジョギの姿がないか見渡した。
エリとカリナは何度か名前を呼んでみるも返事はなく姿も見えない。

「ジョギ?ジョギや~?どこにいるの~?」

エリが名前を呼びながらカリナの寝室を見に行ってみると白い子犬の姿を見つけた。

エリ「カリナ!ここにいたよ!」

エリがカリナの寝室で眠っているジョギを指さしながら言った。

カリナが急いで駆け寄ると、ジョギはベッドの下ですやすやと眠っていた。

カリナ「かわいいわね~」
カリナは思わず笑顔になって言った。

エリ「ふあぁ~。私も眠いから寝るね。おやすみカリナ~」
エリはあくびをしながら寝室を出ていった。

その様子を見ながらカリナは呆れた表情で笑った。
カリナ「まったく、あの子は。大して働いたわけでもないのに」

カリナはベッドの前に座って再び眠っている子犬を見つめた。

カリナ「ジョギ、今日はいっぱい遊んだの?だからそんなに疲れてるのかな?」
そういうとジョギがカリナの声に反応したのかゆっくりと目を開けた。

カリナ「おっと、ジョギ。起こしちゃった?ごめんね邪魔して・・・」

(帰ってきてたんだ~)

カリナはジョギを持ち上げると自分のベッドに乗せた。
そして、自分もベッドの上に寝っ転がって隣にいるジョギを優しく撫でた。

カリナ「おやすみジョギ~」
ジョギを優しく撫でながらカリナは眠りにつくためにゆっくりと目を閉じた。

(おやすみ、ジミンオンニ・・・)

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翌朝

カリナが目を覚ますと、日はすでに昇りきっているころだった。
彼女が目を覚まして最初に目に入ったのは床からこちらを見つめているジョギだった。

カリナ「んん・・・あなたも起きたの?」
眠そうな声で話しかけるとジョギは頭を傾ける仕草をして嬉しそうにしっぽを振った。

起き上がったカリナはあくびをしながら思いっきり腕を伸ばしてストレッチをした。
そのまま立ち上がってリビングに向かうとエリが朝食を作っているところだった。

カリナ「おはようエリ~」

エリ「カリナ、おはよう~。ごめんね、大したものじゃないけど朝食作ってるから」

カリナ「ありがとう。」
そう言うとカリナはドッグボウルがあるところまで歩いていきジョギの食べ物を用意した。
ジョギが嬉しそうにしっぽを振りながらご飯を食べ始めるのを確認すると、
カリナはエリの作る朝食が完成するのをソファに座りながら待つことにした。

カリナ「ねぇ、エリ」

エリ「ん?」

カリナ「私ね。昨日変な夢を見たんだ」

エリ「どんな?」

カリナ「ん~~…誰か人がいてさ。私の隣で眠ってたんだよ」
食事を楽しんでいたジョギだったが、カリナのその言葉にドキッとした。

エリ「どういうこと?」
カリナはダイニングテーブルのところまで行くと昨日の夢のことを話し始めた。

カリナ「昨日私の隣で女の子が寝ているっていう夢を見てね」
テーブルに並べられた食事を見ながらカリナは言った。

エリ「その子、綺麗な子だった?」

カリナ「うん」
カリナの正直すぎる返答にエリは目を大きく開いて驚いた。

エリ「えっ?」

カリナ「きれいな子だったよ。それはもう本当に綺麗だったよ…」

エリ「カリナがそこまで言うなんて、よっぽどなんだね~!」
エリが笑いながら言うそばで、人知れず動揺しながら水を飲んで落ち着こうとしている子犬がいた。

(うそっ?! 私、寝てる間に人間の姿になってたの??)

カリナ「まぁただの夢だよね~。あんな綺麗な子がいるなんて思えないし」
食べ物をつつきながらまだひとつも口にせずカリナは言った。

エリ「たまたま今回そんな夢を見ただけじゃない?」
エリはトーストを頬張りながら言った。

エリ「夢の中に出てきた子のことをそんなに気にすることないって」

カリナ「う~ん…」

エリ「はやく食べちゃおうよ。夢のことは置いといてさ」
まだひとつも朝食に手をつけていないカリナを見ながらエリは言った。

エリ「何がそんなに引っかかってるの?」

カリナ「わかんない…」

エリ「なにか問題があるの?」

カリナ「そうじゃないんだけど」

エリ「なら、何?」

カリナ「やっぱりわかんない」

エリ「一体どうしたってのさ…」
エリはため息をついて朝食を続けたが、カリナは依然として考えにふけっていた。

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カリナ視点

朝食を食べ終わると、私は寝室に仰向けに寝っ転がった。
ジョギも寝室に入った私に付いてきたようで、すぐそばの床で横になった。

それから私はその白い毛並みを見つめながら再びあの夢について考えていた。

どうして私の頭からあの夢のことが離れないんだろう・・・?

どうして私はなにかに期待しているんだろう・・・?

どうしてあの夢を思い出すたび、ドキドキしちゃうんだろう?

どうしてあれがただの夢だってことがこんなに悲しいんだろう・・・?

 

本当はエリにも言ってないことが一つあるんだ。

 

 

 

 

本当はね

 

 

 

私、あの子に触れたんだ。

 

 

 

 

 

夢の中であの子に。

 

 

 

 

 

 

その感触は今でも鮮明に思い出せるくらいリアルだったんだ。

 

 

 

チャプター7は次のページから。

コメント

  1. 璃乃 より:

    続き早くみたいです!

  2. 璃乃 より:

    続き早くみたい〜

    • You like spring but i prefer winter より:

      コメントありがとうございます
      できるだけ早く更新しますね。

  3. s. より:

    ありがとうございます!
    この作品大好きです!

  4. s. より:

    続き早くみたいです!

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