カリナ「捨てられた子犬のウィンターを拾った話」(Aespaウィンター×カリナの小説・WinRina)

Aespa

チャプター8(熱)

チャプター8

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カリナ「あなたなの…ジョギ…?」

返答はなかった。

カリナ「ぐっすり眠ってるのかな…」

カリナはまたゆっくりとベッドに入って横になった。

まだ心臓のドキドキがおさまらない。
もうカリナの中にはひとつの確信があった。
隣で眠っているこの子は、紛れもなくジョギだ。

しばらくカリナは女の子を見つめていた。
自分がどうにかなっちゃいそうなくらい心臓の鼓動が早い。

しかしついに、カリナはまた眠りにつくことにした。

カリナ「明日は何もなかったフリをしなきゃ…」

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午前8時 朝

エリはカリナがなかなか部屋から出てこないことを不思議に思い、
部屋のドアをノックした。

エリ「カリナ~?」

返事はない

エリ「カリナ!仕事遅れちゃうよ!起きて!」

それでも返事はない。

すでに起きていたジョギはカリナの様子がおかしいことに気づいていた。

(はやくエリオンニに知らせないと…!)

ジョギはドアのところまで歩いていき、内側からドアを引っ掻いた。
音に気づいたのかエリは扉を開けて部屋に入った。

エリ「あいご~ジョギ~。どうしたの?お腹空いてるの?」

ジョギ「わぅ~」

エリはまだベッドで横になったままのカリナのそばまで行き体をゆすった。

エリ「カリナ?ねぇ、カリナ?」
エリは呼びかけたが、カリナの顔色が良くないことに気づいておでこに手を当てた。
その時エリは初めて、カリナが高熱でうなされているのに気づいた。

エリ「うそ…どうしよう?すごい熱じゃない..」

エリはパニックになった。
彼女は幽霊なので病院までカリナを連れて行くことはできない。
仮に連れて行っても、今にも倒れそうなカリナが一人で病院にやってきたのを見たら大騒ぎだ。

カリナ「エ…リ…」

エリ「カリナ!病院いかないと。ひどい熱だよ」

カリナ「いいって…大丈夫だから…心配しないで…」
エリを心配させないようにカリナは元気に振る舞ってみせようとした。

エリ「何いってんの!はやくイェジに電話して!今すぐ!」

カリナ「はぁい…わかったって…」
カリナは諦めたように言った。

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カリナは病院のベッドで休んでいた。隣には親友のイェジとエリが。
(イェジには幽霊のエリは見えていない)

イェジ「お医者さんは疲労が原因だろうって。ひとりでお店を経営なんて大変でしょ」

カリナ「大丈夫だって~」

エリ「わたしがいてよかったね!誰もいないときも助けてあげられるし!」
エリは大きな声で言ったが、イェジが隣にいるのでカリナは無視することにした。

カリナ「今日はありがとうイェジ。もう行かないとでしょ?私はタクシーで後から帰るから大丈夫だよ。」
イェジは本当は残りたかったが、どうしても外せない仕事の予定があった。

イェジ「本当にごめんね、カリナ。本当はもっといてあげたいんだけど」

カリナ「いいって~!謝らなくていいよ。忙しいのにありがとう。」
カリナはイェジの手を優しく握って感謝を伝えた。

少しして、イェジは仕事に戻っていった。

エリ「熱が出たのって…本当に疲労が原因…?」
突然エリが尋ねた。

カリナは周囲に誰もいないのを確認すると、エリに話し初めた。

カリナ「実はそうじゃないの…」

エリ「本当の理由は?」

カリナ「昨日夢を見たの…」

エリ「カリナが体調を崩すくらいの夢って一体どんな…?」

カリナは昨日の出来事を話したくなかった。それが彼女が体調を崩した本当の理由だった。

カリナ「ただの…悪い夢…」

エリ「でも カリナ…」

カリナ「そういえばエリ、一旦家に戻ってくれない?朝もジョギのご飯用意してないから、すごくお腹空かせてると思う。」

エリ「そうだね わかった!行ってくるよ~」

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カリナは病院のベッドで静かに眠っていた。
手首には点滴が繋がれたままだった。

カリナは一人ではなかった。そばにもう一人、誰かが立っていた。

ウィンター。

彼女がそこにいた。

カリナが病院にいったのを知ったウィンターは密かに病院までついて来ていた。

エリが病院から出てからカリナが眠りについたのを確認してからウィンターは人間の姿になった。

眠っているカリナに近づくと、ウィンターは小さくささやいた。

ウィンター「どうしちゃったのオンニ…?本当に悪い夢を見たの…?」

ウィンター「はやく元気になって..またいつもみたいに…一緒に過ごしたいよ…」

彼女はゆっくりとカリナの手をとって、起こさないように優しく握った。

しばらく眠っているカリナを見つめていると、突然、後ろから声がした。

??「あの、すみません」

ウィンターは目を大きくして後ろを振り返ると、男の人が後ろに立っていた。

ウィンター「は、はい…?」

??「あなたは…?」

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つづく。

 

チャプター9以降は以下のリンクから。

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このストーリーは全部でチャプター17まで存在します。

英語で書かれたものを和訳しています。続きが早く見たい方がいたら、ぜひコメントで教えてください!ハートボタンもよかったら押してください!

コメント

  1. 璃乃 より:

    続き早くみたいです!

  2. 璃乃 より:

    続き早くみたい〜

    • You like spring but i prefer winter より:

      コメントありがとうございます
      できるだけ早く更新しますね。

  3. s. より:

    ありがとうございます!
    この作品大好きです!

  4. s. より:

    続き早くみたいです!

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