【Part2】カリナ「捨てられた子犬のウィンターを拾った話」(Aespa小説)

Aespa

チャプター11(告白)

チャプター11

カリナはウィンターが運び込まれた病院にいた。

手術が終わると担当医師が状況を説明した。

担当医師によると脳に損傷は見られず特に異常はないが、
足をひどく骨折しているので2ヶ月は車いすで生活することになるとのことだった。

カリナ「まだ起きないのかな…?」

なかなか目を覚まさないウィンターをもどかしく思いながら
スマホを意味もなくスクロールする。

しばらくするとウィンターがゆっくりと目を開いた。

すぐに隣に座っているカリナが視界に入った。

ウィンター「オンニ…」

カリナ「あ、やっと目が覚めた?もし痛いとこあったら言って?」

ウィンターの声を聞くと、カリナはスマホを置いて尋ねた。

ウィンター「どうして…わかったの…?」

自分の正体を知っていることに驚くウィンターに
カリナはただ優しく笑った。

ウィンター「ショック…だった?…怖いって思った…?」

カリナ「何日か前から知ってたよ」

カリナは優しく笑いかけた

ウィンター「…いつ?」

カリナ「2週間で3回も同じ女の子を夢を見て」

カリナ「3回目であなただってわかったよ…ジョギ」

ウィンター「エリオンニと話してた…あの夢?」

カリナはうなずいた。

カリナ「3回目は夢じゃないって気づいて隣で寝てるその子を見てたんだ~」

カリナ「それで、わかったの」

カリナ「それと…病院にも来てくれたよね?お医者さんは友だちが来たって言ってたけど、あなただったんだよね?」

ウィンター「う、うん…そっかぁ…バレてたんだね…」

ウィンターはそう言うと俯いてしまった。

カリナ「気にしないでよ~!例えあなたが人間でも、私は嫌いになったりしないよ?」

ウィンター「本当に?」

カリナ「うん。でも…ひとつ聞いていい?」

ウィンター「うん」

カリナ「あなたは人間?それとも子犬?どうやって…変身?するの?もし人間なら名前は?家族はいるの?」

ウィンター「ふふっ」

カリナが質問をしているとウィンターが笑い出した。

ウィンター「ひとつって言ったのに、そんなたくさん聞かれたら答えられないよ~」

カリナ「ご、ごめん~」

カリナは首を掻きながら恥ずかしそうに言った。

————————–

ウィンター視点

私の名前はキム・ミンジョン。

「ウィンター」は愛称で、私も気に入っている。

名前からもわかると思うけど、
私はもともとは人間だった。

あの日の夜までは…

3年前のある日の静かな夜、最悪なことが起こった。

私の家族が殺された。

お母さんもお父さんも、私の兄もみんな死んでしまった。

唯一生き残ったのは姉のテヨンオンニと私だけ。

あの日の夜の出来事の間、私はずっと眠っていて。

テヨンオンニは仕事で遠出してたから家にいなかった。

覚えてるのは目覚めたとき、私はもう既に人間じゃなかった。

私はショックだった。

知らない間に子犬になってて、しかも家族はみんな殺されて…。

死んでいる家族を見つけてパニックになった私はそのまま気を失った。

次に目覚めたとき、私はペットショップにいた。

多分身寄りのない子犬として連れてこられたんだと思う。

 

 

これからどうしたらいいの?

家族はどうなった?

テヨンオンニは?

どうして私は子犬になったの?

 

頭の中がわからないことだらけで ぐちゃぐちゃだった。

ペットショップで1年ぐらいひとりぼっちで、その後ニンちゃんっていう女の子が来て私を引き取ってくれた。

ニンちゃんの家で飼われることになった後、
一度だけかつて自分の住んでいた家まで行ってみたことがあった。

道のりは30kmもあったけど、なんとか辿り着くことができた。
でも、かつての私が住んでいた家はもう売りに出されていた。

テヨンオンニを探そうともしたけど、ダメだった。

それからは家族と一度も会うことはなかった。

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第3者視点

ウィンター「これが今話せること全部かな…」

ウィンターは話し終えると、突然目の前のカリナに抱きしめられた。

カリナが抱きしめながらウィンターの頭を優しく撫でるとウィンターは悲しみを抑えきれず頬から涙がこぼれ落ちた。

カリナ「辛かったよね…頑張ったねミンジョア…」

カリナはウィンターの本当の名前を呼びながら慰めた。

ウィンター「家族に会いたいよ…」

カリナ「寂しくなったらいつでも私の胸をかしてあげるからね。ずっと一緒にいてあげるから。」

カリナ「それに、あなたがいてくれたら私も楽しいし!えへへ」

カリナは抱きしめていた手の力を緩めてウィンターの顔を見つめながら言った。

ウィンター「ありがとう、オンニ。」

ウィンター「でも…私はどうやって子犬になったんだろう…」

カリナ「神様が救ってくれたとか…?」

ウィンター「どうなんだろう…」

カリナ「でもさ、今は人間なんでしょ?」

ウィンター「これはオンニといるときだけだよ…」

カリナは彼女の言葉の意味がわからず困惑した表情をした。

ウィンター「ニンちゃんと住んでたときは人の姿にはなれなかったんだ。どうやってなるのかもわからなかった。」

ウィンター「でも、オンニと一緒にいるようになってから人の姿になれるようになったんだ」

カリナ「じゃあ、これからも一緒にいよう?一緒のほうがいいよね?」

カリナは笑顔で言った。

ウィンター「オンニ…」

カリナ「なに?」

ウィンター「私、テヨンオンニに会いたい…」

カリナ「わかった。じゃあ一緒に探してあげる」

 

ウィンター「それとね…オンニ…」

カリナ「なに~?」

ウィンター「あ、あのね…」

 

ウィンター「ジミンオンニ…私、オンニのことが…好きです…」

 

 

顔を上げて、目を大きくして驚くカリナを見つめながらウィンターは言った。

 

 

ウィンター「ジミンオンニ、これからも私とずっと一緒にいてほしいです…」

————

つづく。

このストーリーは全部でチャプター17まで存在します。

英語で書かれたものを和訳しています。続きが早く見たい方がいたら、ぜひコメントで教えてください!ハートボタンもよかったら押してください!

コメント

  1. s. より:

    続き早くみたい〜

  2. s. より:

    続き見たいです!

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