牛角は焼肉屋なのになぜドメインが.ne.jpなのか?昔はネット回線事業者だった?

牛角は焼肉屋なのになぜドメインが.ne.jpなのか?昔はネット回線事業者だった?

牛角のホームページドメインが .ne.jp な理由って?

牛角といえば全国で有名な焼肉チェーンですが、なぜかホームページのドメインが .ne.jp なのを知っていましたか?

.ne.jp って普通、ネット関連の会社が使うドメインのはずなのに、なぜ焼肉屋が? 調べてみたところ、歴史的な背景とドメインのルールから推測できる理由が見えてきました。

なんで気になった?

焼肉チェーンなのに .ne.jp って、まるでISP(インターネットサービスプロバイダー)みたい。ドコモの docomo.ne.jp とかが典型例。でも牛角は肉焼く店だよ? って疑問からスタート。調べてみると、意外と深いドメインの歴史が絡んでるんです。

基本: .ne.jp ドメインって何?

牛角のドメインが珍しいのは、このドメインが持つ意味にあります。

ドメインタイプ意味本来の対象企業(代表例)牛角は?
.co.jpCorporation一般の株式会社(例:トヨタ、ソニー)牛角の運営会社(レインズ)はreins.co.jpを使っている。
.ne.jpNetworkネットワークサービス提供者(例:ISP、メールサービス)牛角は 「ぎゅうかくねっと」 として登録。これが謎の鍵!
.jpJapan個人・法人問わず自由に取得できるドメイン今なら、普通はこれを使う。

本来、.ne.jpは「不特定多数にインターネット関連サービスを提供する」企業が対象です。焼肉屋が回線事業をやっているわけではないので、違和感があるのは当然ですよね。

牛角ドメインの謎を追ってみた:焼肉屋が .ne.jp を選んだ背景調査

image

牛角の公式ホームページ( www.gyukaku.ne.jp )を見ると、ドメインが .ne.jp なのが目につきますよね。

焼肉チェーンなのに、なぜネットワークっぽいドメイン?

牛角がこのドメインを取得した時期と、当時のネットの歴史を照らし合わせると、謎が解けてきます。

年代牛角(レインズ)の歴史インターネット・ドメインの歴史
1996年牛角1号店オープン.ne.jpドメインが新設された年。
1999年9月公式サイトのドメイン登録!インターネット黎明期。企業がこぞってウェブ進出。
2000年株式公開汎用.jp(誰でも取れる)が登場する前。

「ぎゅうかくねっと」と取得時期である1999年!

WHOIS情報(ドメイン登録情報)を見ると、牛角はドメインを登録する際、 サービス名を「ぎゅうかくねっと」 として申請しています。

1999年当時、まだドメインの審査ルールが今ほど厳しくなく、ウェブサイト運営自体を「ネットワークサービス」と見なす解釈ができた可能性が非常に高いんです。牛角は店舗情報やメニュー提供を「利用者向けのネットワークサービス」に見立てて登録した、という推測が一番有力です。

焼肉屋である牛角が.ne.jpを持てた、有力な3つの理由

image

残念ながら公式な発表はこれまで全くないので推測にはなりますが、歴史的背景から以下の理由が考えられます。

  1. 時代の産物:1990年代後半はドメイン登録の審査が今より柔軟で、企業HPでも「ネットワークサービス」として申請が通りやすかった。
  2. 柔軟なルール活用:「ぎゅうかくねっと」という名前で、メニューや店舗検索など、オンラインの情報提供をサービスとして申請した。
  3. 変える必要がない:今、.jp.comに変えると、URLが変わってSEO(検索順位)やブランドイメージに影響が出る。違反ではないため、歴史と伝統を尊重してそのまま使い続けている。

もし牛角関係者さんがこれを見ていたら、ぜひ真相を教えてください!